檳榔(ビンラン,ビンロウ,檳榔子)の輸入にまつわる法規

(Last Updated On: 2012年3月23日)

檳榔をご存知でしょうか.アジアの国々ではよく売られている嗜好品でございます.
実物写真は台湾旅行に行ったかたのブログに載っています(外部リンク)
タバコ同様,軽度の覚醒作用があるそうです.発がん性もあるとか,ないとか.効果についてはここでは深く言及しません.
覚醒作用というと一律に毛嫌いなさる方もいるようですが,この記事では日本国の法令を遵守し,健全なる商あるいは個人取引を推奨する目的で書かせていただきます.

一般に物品を輸入,持ち込みする場合税関の通過(検疫,申告などを含む)が不可欠です.税関を通していないものは原則として密輸入品です.
また,植物を輸入する場合乾物,密閉されたもの,高度に加工されたもの,植物検疫の対象となる植物の病害虫が付着するおそれがないものを除き,植物防疫所で検疫を受ける必要があります.簡単な例で申し上げますと,マンゴーの乾物は申告なしで持ち込めますが,マンゴーの生果実は検疫を通す必要があります.輸入検査に手数料はかかりません

さて,檳榔の生果実は植物防疫所でどういった扱いを受けるのでしょうか.植物防疫所ホームページの輸入条件に関するデータベースに「ビンロウジュ 生果実」と入力いたしますとPDFがダウンロードできます.ダウンロードしたPDFを眺めてみますと,台湾をはじめとする32ヶ国からの輸入は「ミカンコミバエ種群」に感染している可能性があるので輸入禁止,韓国をはじめとする196ヶ国からは通常の野菜,果物と同様の検疫を通過すれば輸入可,と書かれております(2012年3月23日現在).
次に海外から野菜や果物を持ち込む際の規制(韓国)を見てみますと,確かに「入国時に検査が必要です 空港・港の植物検疫カウンターで検査を受けて合格すれば持ち込むことができます。」とあります.

先ほどわざわざ檳榔の「生果実」と書いたのには理由があります.檳榔の「乾物」ならマンゴーと同様検疫なしで輸入できるのです.日本の漢方薬局でも,中国産の檳榔子を乾燥させて切り刻んだものが売られています.中国産の檳榔(生果実)は「ミカンコミバエ種群」に感染している可能性があるので無条件で輸入禁止です.しかし乾物を切り刻んだものなら「ミカンコミバエ種群」に感染している可能性がないので,中国産だろうが台湾産だろうがオーケーというわけです.

ここまで麻薬及び向精神薬取締法とその施行規則について触れませんでしたが,檳榔や檳榔に含まれるアレコリンは,僕が調べた限りでは指定されていないようです.
まあ,指定されていたら先述の輸入条件に関するデータベースに載るはずもないのですが.実際「大麻 茎葉」など明らかにアウトな植物で検索してみますと「入力された植物名は存在しません。違う名前を入力しなおしてください。」などと怒られてしまいます.
屁理屈をこねるまでもなく,前述の通り韓国からなら持ち込み可と明示されてます

結論

生果実は196ヶ国から条件付きで輸入可,32ヶ国から輸入不可
乾物はどこからでもオーケー
檳榔は麻薬だから絶対に日本に持ち込めない!なんてことは無い

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